発達障害と診断されるまで


※これはあくまで私の行ったクリニックの方針であり、クリニックによって異なります。

 

発達障害のテストを受けにきました」
私は受付でそう言いました。慣れた様子で受付のお姉さんが問診票とADHD用の問診票の二枚を渡してきました。

※その時の問診票の内容は覚えていません。

 

問診票を書いてしばらくすると、名前を呼ばれました。


中で待っていたのは女医さんでした。問診票を見ながらの問い掛けに、私は
「会社の提出物が出せなくてつらいのです」と、
そんなことを言ったと思います。自然に涙が零れました。

 

どうして人と同じことができないのか。
努力してもできない私が悪いのだと泣きました。

 

ADHDのテストをしましょうね」
彼女はそう言いました。しかしながら初日ではできないのだと言い、私は予約をして帰されました。

 

正直がっかりしました。とはいえ初診ですから、仕方はないな、と思いながらTwitterに書き込んだ記憶があります。

 

テストは週に一度、全部で三度行いました。
パズルを組んだり、言葉の意味を答えたり。
楽しんでいましたが、その度に疲れきってクリニックを後にしました。

 

初診、テストで三度、そしてその次の通院で私は『ADHD』と診断されることになったのです。