休職日記①

私は、
 仕事が好きで、
 美味しいものに目がなくて、
 近所の銭湯に通うのが好きで、
 音楽が好きで、
 身体を動かすことが好きで、
 小説を書くのが好きで、
  そんな自分が好きでした。

 

ある日のことです。
通勤電車の中で立っていられなくなってしゃがみ込みました。
上り線の終点で下りるはずなのに途中の駅で下りました。

 

お風呂が怖くなりました。
シャワーを浴びなければ仕事にも精神科のクリニックにもいけない、電車に乗らなければ仕事にいけない。
そんな焦りはあるのに一向に洗面所から浴室へと一歩が踏み出せないのです。

 

そんな状態で一ヶ月、会社にも連絡を取らなくなって、家族にバレました。
家族に追い立てられるように精神科のクリニックに行き、
そこでようやく私は『適応障害(いわゆる抑うつ状態)』と診断されました。